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赤石の七人塚(あかいしのしちにんづか)

瀬尻

 瀬尻、釜沢の北に、赤石というところがあります。

 まだ、日本でいくさが続いていたころのことです。いくさにやぶれた七人の武士が、赤石までにげてきました。もうここまでくれば安全だと考えた武士たちは、赤石に住むことにしました。

 しかし、住み始めてしばらくすると、ふろの水も、ご飯をたく水も使い切ってしまいました。さすがに、武士たちも、

「ああ、ふろに入りたいなあ。」

「おいしいご飯を食べたいなあ。」

「ここには、もう住めそうにないぞ。」

「どこか他の場所をさがそう。」

と言って、後に下村に家をうつしたと言い伝えられています。

 今もなお、このあたりには家のあとらしいところがあり、赤石に住みついたといわれる七人の武士をまつった「七人塚」というところが残っています。

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