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のぼらず岩(あかご岩)

戸倉

 昔、若者たちがそろって秋葉山にお参りし、三尺坊におこもりしました。次の日には道をかえて、西か池沢にそって、そり道を下って帰ろうとしました。

 とちゅうまで来ると、とっても大きな岩が道ばたにありました。

「これはめずらしい岩だ、一つ登ってみよう。」

ということになって、どこかに登れるところはないかと、岩のまわりをぐるぐる回ってみました。しかし、登れそうなところはどこにもなく、みんなそれぞれまわりを回って調べ

ましたが、やっぱり登れませんでした。それで、この岩を「のぼらず岩」と名づけました。

 また、この岩にはもう一つの言い伝えがあります。

 子ども連れのふうふが、お参りの帰りに、この大岩を見つけ、おっとの方が岩に登ってみようとして、岩に手をかけると、つまのせなかにいたあかんぼうが急になきだしました。おっとはしかたなく岩に登るのをあきらめてしまいました。

 この話を聞いた人々は、だれいうとなくこの大岩を、「あかご岩」とよぶようになったといわれます。

 ひとつの岩にこのように二つの名前がついているのはおもしろいことです。

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