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蜂谷 充志(はちや みつし)
アーティスト、常葉大学 造形学部 教授
長野県飯田市に生まれる。
平面から始まった表現は、実際の社会空間でのインスタレーションへ拡張した。静岡県内にある高等教育機関で30年あまり
後進の指導にあたる。自らの足元や身の回り、自らの力で起こす
アートを大切に思い、伝え続けている。
View2022,-天竜杉14本のアプリオリ:a prior -
龍山北小学校跡に訪れた際、子どもたちの声が消えて久しい教室で目にした生徒総数14名、との在籍一覧表の板書。この場所から巣立った子供達の成長を想像した。
視線を教室の窓に向けると、天竜川対岸に見える天竜杉の真っ直ぐ空に向かうフォルムが印象的だった。
そして、私の中で瞬く間に全てが繋がり重なった。
2022年3月、滞在して知った龍山と天竜杉の関わり。切り出された膨大な天竜杉が、急峻な山肌を荒々しく天竜川に向かって落ち、筏(いかだ)となって川を下る古い一枚の写真。そこには、力強い生命力の記憶が残っていた。
龍山の中心を流れる天竜川の上流、長野県飯田市に生まれ、水の流れで繋がる場所は他人事ではない何か必然を感じる。
そこ(龍山)のモノで、その場所で、そこの人々と、そこの記憶と匂いを共有したい。
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